復職後の年収シミュレーション|時短勤務 vs フルタイム

2026年5月8日 ・ 復職後の備え

ノートパソコンとコーヒーカップ

育休復帰後の働き方は 時短勤務 (6h / 7h) vs フルタイム の選択になります。額面年収だけでなく、社会保険料・保育料・残業代を含めた手取り収支で比較すると、思ったほど差がつかないことも。本記事では、年収 400〜800 万円のケース別に試算します。

時短勤務の制度概要

育児短時間勤務制度 (法定)

  • 3 歳までは法定義務 (育児・介護休業法)
  • 1 日 6 時間 (原則) または所定時間の 8 割以下
  • 所得は時間に比例して減額

企業独自の延長

  • 多くの大企業で 小学校入学まで 時短可
  • 一部企業 (グーグル・ディー・エヌ・エー等) は 小学校 3 年まで高校卒業まで などの長期時短もあり

時短勤務の年収減算

6 時間時短 (1 日 2 時間短縮)

減算率 = 2h / 8h = 25%
元年収6h 時短後減額
400 万300 万-100 万
500 万375 万-125 万
600 万450 万-150 万
800 万600 万-200 万

7 時間時短 (1 日 1 時間短縮)

減算率 = 1h / 8h = 12.5%
元年収7h 時短後減額
400 万350 万-50 万
500 万437.5 万-62.5 万
600 万525 万-75 万
800 万700 万-100 万

年収減 → 社会保険料・税金の影響

月給 50 万 (年収 600 万) → 月給 37.5 万 (時短 6h, 年収 450 万) の手取り変化

項目フル時短 6h
額面月給500,000375,000-125,000
健康保険-25,000-18,750+6,250
厚生年金-45,750-34,313+11,437
雇用保険-1,500-1,125+375
所得税-19,800-7,800+12,000
住民税-28,000-19,500+8,500
手取り月379,950293,512-86,438
手取り年4,559,4003,522,144-1,037,256

額面ダウン 125 万に対して手取りダウンは 103.7 万 に圧縮されます (社会保険料・税金が比例減のため)。

保育料の連動

認可保育料は 住民税課税所得 ベースで階層判定。時短で住民税が下がると、翌年の保育料も下がります。

東京 23 区典型例 (0〜2 歳児)

世帯年収階層月額保育料
1,000 万円 (両者フル)A1265,000
875 万円 (片方時短 6h)A1160,000
750 万円 (両者時短 6h)A1055,000

時短で月 5,000〜10,000 円の保育料減算が発生します。

残業代・賞与の喪失

時短勤務での扱い

  • 残業: 法定では時短中は残業命令禁止、ただし本人同意あれば可
  • 残業代: 時間外労働分は通常賃金で支給 (時給ベース)
  • 賞与: 在籍月数に比例で支給 (時短分の減額は会社方針次第)

残業ありフルタイム vs 残業なし時短 の手取り比較

月給残業賞与手取り月手取り年
フル + 月 20h 残業50 万+5 万4 ヶ月分約 480,000 / 月 6,200,000
時短 6h + 残業なし37.5 万03 ヶ月分約 290,000 / 月 4,000,000

差は 年 220 万円。ただし時短で「子供との時間」「夫婦のメンタル安定」「習慣化」「家事の余裕」 が手に入ります。

「フルタイム + ベビーシッター」 vs 「時短 + 自分でお迎え」 の損益分岐

ベビーシッター月 80 時間 (週 4 × 5h) 利用を想定:

パターン年収コストネット
フルタイム + シッター600 万-200 万 (シッター代)400 万
時短 6h + 自分送迎450 万-0 万450 万

ベビーシッター利用するなら 時短 + 自分 の方が金銭的にお得 (時間給換算 1,500 円以上の人は要計算)。

復職時の選択肢: 4 パターン

パターン A: フルタイム継続

  • 年収維持
  • 子育てのストレス大
  • 適応: 共働き高所得世帯、夫婦の協力体制が固い

パターン B: 時短 6h + 残業免除

  • 年収 -25%
  • 子育て両立しやすい
  • 適応: 子 3 歳までの一時的措置

パターン C: 時短 7h + 弾力残業

  • 年収 -10〜15%
  • 中庸、徐々にフルへ戻すパス
  • 適応: 復職 2 年目以降

パターン D: 退職 → 専業 / フリーランス

  • 年収 -100% (専業) / 不安定 (フリー)
  • 自由度高い、再就職リスク
  • 適応: 配偶者の年収高い場合のみ

推奨: 段階的フル復帰

復職 0 ヶ月 〜 6 ヶ月: 時短 6h + 残業なし (リズム作り)
復職 6 ヶ月 〜 1 年: 時短 7h + 月 5h 残業まで (ペースアップ)
復職 1 年 〜 2 年: フルタイム + 残業免除 (キャリア復帰)
復職 2 年 〜: フルタイム通常 (条件次第)

時短解除のタイミングは 子育てママのキャリア再設計 でも詳しく解説しています。

復帰前 1 ヶ月の準備は 育休復帰前 1 ヶ月シミュレーション を参照ください。

地域ごとの保育園情報は 子育てマップ で確認できます。

画像: 配色テーマで生成したプレースホルダ (Unsplash CC0 へ後続差替予定)

この結果をシェア